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看護技術の練習方法|自宅でできる効果的なトレーニング

佐藤美香(看護師・実習指導者)

佐藤美香(看護師・実習指導者)

看護技術を練習する重要性

看護技術は頭で理解するだけでは不十分です。実際に手を動かし、体で覚えることが大切です。

技術練習の目的は:

  • 手順を体に染み込ませる
  • 患者さんへの声かけを自然にできるようにする
  • 安全確認を習慣化する
  • 実習や試験での緊張を軽減する

実習の準備全般については、実習準備チェックリストを参照してください。

自宅でできる練習方法

バイタルサイン測定

最も基本的で、最も重要な技術です。

体温測定

  • 家族や自分で練習
  • 腋窩の正しい位置を確認
  • 測定時間を守る

脈拍測定

  • 橈骨動脈の触知練習
  • 1分間計測を繰り返す
  • リズムの不整も確認する癖をつける

血圧測定

  • 家族で練習(血圧計があれば)
  • マンシェットの巻き方を練習
  • 聴診器の当て方を確認

呼吸測定

  • 患者に気づかれないように測定する練習
  • 胸郭の動きを観察
  • 呼吸のリズム・深さも確認

手洗い・手指消毒

感染対策の基本中の基本です。

  • 手洗いの6ステップを完璧に
  • 15秒以上かけて丁寧に
  • 爪の間、指の間も意識
  • 手指消毒剤の正しい使い方

ベッドメイキング

自宅のベッドで練習できます。

  • シーツのたたみ方・広げ方
  • コーナーの作り方(三角折り)
  • シワを作らないコツ
  • 効率的な動線

体位変換

人形やクッションを使って練習。

  • 仰臥位→側臥位の手順
  • ボディメカニクスを意識
  • 声かけのタイミング
  • 安楽な体位の確認

イメージトレーニングの方法

手順書を使った練習

  1. 手順書を声に出して読む
  2. 実際の動きをイメージしながら読む
  3. 声かけも含めて練習
  4. 手順書を見ないでできるか確認

動画を活用する

YouTubeには多くの看護技術動画があります:

  • 手技の流れを視覚的に確認
  • 声かけのタイミングを学ぶ
  • 複数の動画を見て比較
  • スロー再生で細かい部分を確認

エアー練習

物品がなくても、動きだけを練習する方法です:

  • 実際の動きを体で覚える
  • 手順を間違えずにできるか確認
  • 時間を計って効率を上げる

分野別の練習ポイント

清潔ケア

清拭

  • タオルの絞り方・たたみ方
  • 拭く順番(末梢→中枢)
  • プライバシーへの配慮
  • 皮膚の観察ポイント

洗髪

  • ケリーパッドの使い方
  • 湯温の確認(38〜40℃)
  • 頭皮マッサージの力加減
  • すすぎ残しがないか確認

口腔ケア

  • スポンジブラシの使い方
  • 義歯の取り扱い
  • 誤嚥防止の体位

排泄ケア

おむつ交換

  • おむつの当て方
  • 皮膚の観察
  • プライバシーへの配慮

導尿

  • 無菌操作の手順
  • 物品の準備
  • カテーテルの挿入角度

与薬

内服薬

  • 6R(Right)の確認
  • 患者確認の方法
  • 配薬時の声かけ

注射

  • 皮下注射・筋肉注射・静脈注射の違い
  • 注射部位の選定
  • 消毒の方法
  • 針の角度

※実際の注射練習は学校の演習でのみ行います

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OSCE(客観的臨床能力試験)対策

OSCEで評価されるポイント

OSCEでは技術だけでなく、態度も評価されます:

  • 患者確認(氏名・生年月日)
  • 自己紹介と説明
  • 同意の確認
  • 声かけ・コミュニケーション
  • プライバシーへの配慮
  • 安全確認
  • 報告

OSCE対策の練習方法

  1. 評価表を確認:何が評価されるか把握
  2. 声に出して練習:声かけを自然にできるように
  3. 相互練習:友人と患者役・看護師役を交代
  4. 動画撮影:自分の動きを客観的に確認
  5. 時間を計る:制限時間内にできるか

よくある減点ポイント

  • 患者確認を忘れる
  • 説明なしに処置を始める
  • 手袋をつけ忘れる
  • 終了後の報告を忘れる
  • 物品の片付けが不十分

実習前の技術チェックリスト

必ずできるようにしておく技術

  • □ バイタルサイン測定(体温・脈拍・血圧・呼吸)
  • □ 手洗い・手指消毒
  • □ 標準予防策(PPE着脱)
  • □ ベッドメイキング
  • □ 体位変換・移乗介助
  • □ 車椅子移乗
  • □ 清拭
  • □ 洗髪
  • □ 口腔ケア
  • □ 食事介助

できれば練習しておきたい技術

  • □ 吸引
  • □ 導尿
  • □ 注射(皮下・筋肉)
  • □ 点滴管理
  • □ 採血
  • □ 酸素療法
  • □ 創傷処置

練習を効果的にするコツ

1. 根拠を理解しながら練習

「なぜこの手順なのか」を理解することで、応用が利くようになります。

2. 失敗を恐れずに練習

練習中の失敗は学びのチャンスです。実習本番で失敗しないために、練習でたくさん失敗しましょう。

3. 定期的に繰り返す

一度できるようになっても、時間が経つと忘れます。定期的に復習しましょう。

4. フィードバックをもらう

友人や先輩、教員にチェックしてもらい、改善点を見つけましょう。

技術練習と記録の両立

実習では技術だけでなく、記録も重要です。技術練習と並行して、記録の書き方も練習しておきましょう。

実習記録の書き方については、実習記録の書き方を参照してください。

看護過程の展開については、看護過程の書き方を参照してください。

まとめ

看護技術の練習で大切なポイント:

  1. 自宅でも練習できる:バイタル測定、手洗い、ベッドメイキングなど
  2. イメージトレーニング:手順書を声に出して読む、動画で確認
  3. 声かけも練習:技術だけでなくコミュニケーションも
  4. OSCEを意識:評価ポイントを押さえる
  5. 繰り返しが大切:定期的に復習して定着させる

実習に向けて不安なことがあれば、実習のメンタルケアも参考にしてください。

実習指導者との関係については、実習指導者との関係構築を参照してください。

よくある質問

Q自宅で看護技術の練習はできますか?

はい、多くの看護技術は自宅でも練習できます。バイタルサイン測定は家族に協力してもらう、手技の流れはイメージトレーニングで確認、無菌操作は清潔な環境で手順を練習するなど、工夫次第で効果的な練習が可能です。

Q実習前にどの技術を優先的に練習すべきですか?

優先順位は、1)バイタルサイン測定、2)手洗い・手指消毒、3)ベッドメイキング、4)体位変換・移乗介助、5)清潔ケア(清拭・洗髪など)の順です。これらは実習で必ず行う基本技術なので、確実にできるようにしておきましょう。

QOSCEの対策は何をすればいいですか?

OSCEは手順だけでなく、患者さんへの声かけや説明、安全確認なども評価されます。手順書を見ながら声に出して練習し、「〇〇しますね」「痛みはありませんか」などの声かけも含めて練習しましょう。友人と相互練習するのも効果的です。

Q注射や採血の練習はどうすればいいですか?

注射や採血は実際に針を刺す練習は学校の演習でのみ可能です。自宅では、手順の確認、物品の準備手順、患者確認の流れ、声かけの練習を行いましょう。YouTubeの手技動画を見てイメージトレーニングするのも効果的です。

佐藤美香(看護師・実習指導者)

佐藤美香(看護師・実習指導者)

執筆者

看護学生の学習をサポートするため、実体験に基づいた情報を発信しています。

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