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患者さんとのコミュニケーション|信頼関係を築く会話のコツ

田村理沙(看護師6年目・緩和ケア病棟経験)

田村理沙(看護師6年目・緩和ケア病棟経験)

コミュニケーションの基本

患者さんとのコミュニケーションは信頼関係を築く基本です:

  • 情報収集:患者さんの状態を知る
  • 信頼関係:安心して治療を受けられる
  • 精神的サポート:不安や心配を和らげる
  • 看護の質向上:適切なケアにつながる

初対面での会話

自己紹介のポイント

  • 笑顔で挨拶
  • 名前、学校名、実習期間を伝える
  • 「よろしくお願いします」
  • 患者さんの名前を確認

自己紹介の例

「おはようございます。○○看護学校から実習に来ました△△です。今日から□日間、担当させていただきます。よろしくお願いします。」

最初の会話

  • 「今日の調子はいかがですか?」
  • 「よく眠れましたか?」
  • 「何かお手伝いできることはありますか?」

話題の見つけ方

基本の話題

  • 体調:調子はどうか、痛みはないか
  • 睡眠:よく眠れたか
  • 食事:食欲はあるか、美味しく食べられたか
  • 排泄:お通じはあったか

日常の話題

  • 天気「今日はいい天気ですね」
  • 季節「もうすぐ桜が咲きますね」
  • テレビ「昨日のドラマ見ましたか?」
  • 食事「今日のメニューは何でしたか?」

患者さんに合わせた話題

  • 趣味:何が好きか聞いてみる
  • 家族:お孫さんのことなど
  • 仕事:以前のお仕事のこと
  • 出身地:地元の話

会話のきっかけ

  • ベッドサイドの写真や物について聞く
  • 読んでいる本や新聞について
  • お見舞いに来た家族のこと

傾聴の技術

傾聴とは

相手の話を真剣に聴くこと。アドバイスより、まず聴くことが大切。

傾聴のポイント

  • アイコンタクト:目を見て話を聴く
  • うなずき:聴いていることを示す
  • 相槌:「はい」「そうですか」「なるほど」
  • 繰り返し:「〜なんですね」
  • 沈黙を恐れない:考える時間を与える

傾聴で避けること

  • 話を遮る
  • 否定する
  • すぐにアドバイスする
  • 自分の話をする
  • 時計を見る

非言語コミュニケーション

重要な非言語的要素

  • 表情:笑顔、穏やかな表情
  • 姿勢:患者さんの方を向く
  • 視線:目の高さを合わせる
  • 距離:近すぎず遠すぎず
  • 声のトーン:穏やかに、はっきりと
  • タッチング:手を握る、肩に手を置く

目線の高さを合わせる

  • ベッドサイドで立ったままだと威圧的
  • 椅子に座る、またはかがむ
  • 患者さんと同じ高さで話す

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困った場面での対応

患者さんが怒っている

  • まず落ち着いて聴く
  • 「ご不快な思いをさせて申し訳ありません」
  • 何に怒っているか確認
  • 対応できることは対応、できなければ指導者に相談

患者さんが泣いている

  • そばにいる
  • ティッシュを渡す
  • 「つらいですね」と共感
  • 話したくなったら聴く姿勢

答えられない質問をされた

  • 「確認してからお伝えしますね」
  • 「担当の看護師(医師)に確認します」
  • 分からないことを正直に伝える

沈黙が続く

  • 焦らない
  • 患者さんが考えている時間かも
  • 「ゆっくりでいいですよ」
  • 無理に話を続けなくてよい

高齢者とのコミュニケーション

ポイント

  • ゆっくり話す:早口は聞き取りにくい
  • はっきり話す:口を大きく開けて
  • 低い声で:高い声は聞こえにくい
  • 短い文で:長文は理解しにくい
  • 敬意を持って:子ども扱いしない

難聴の方

  • 聞こえる方の耳に向かって話す
  • 口元を見せる(マスクを外す場合も)
  • 筆談も活用

認知症の方とのコミュニケーション

基本姿勢

  • 否定しない
  • 患者さんの世界に寄り添う
  • 安心感を与える

具体的なコツ

  • 一度に一つのことを伝える
  • 選択肢は2つまで
  • Yes/Noで答えられる質問
  • 昔の話は覚えていることが多い
  • 同じことを聞かれても穏やかに答える

実習での注意点

してはいけないこと

  • 患者さんの個人情報を他で話す
  • 約束を守らない
  • 馴れ馴れしい態度
  • 専門用語ばかり使う
  • スマホを見ながら話す

学生として大切なこと

  • 分からないことは正直に
  • 患者さんに教えてもらう姿勢
  • 誠実に向き合う
  • 約束は必ず守る

まとめ

患者さんとのコミュニケーションのポイント:

  1. 笑顔で挨拶:第一印象が大切
  2. 傾聴:まず聴く姿勢
  3. 目線の高さを合わせる:威圧しない
  4. 沈黙を恐れない:考える時間
  5. 誠実に:分からないことは正直に
  6. 患者さんに合わせる:高齢者、認知症の方への配慮

コミュニケーションは練習で上達します。実習で少しずつ慣れていきましょう。

実習でのコミュニケーションは実習のコミュニケーション術も参考にしてください。

よくある質問

Q患者さんと何を話せばいいか分かりません。

まずは体調の確認から始めましょう。「今日の調子はいかがですか?」「よく眠れましたか?」など。慣れてきたら、趣味や家族のことなど、患者さんの興味のある話題を聞いてみましょう。無理に話題を探さなくても、患者さんの話を聞くだけでも大丈夫です。

Q沈黙が怖いです。どうすればいいですか?

沈黙は悪いことではありません。患者さんが考えている時間かもしれません。焦って話を続けようとせず、少し待ってみましょう。「ゆっくりでいいですよ」と声をかけるのも良いです。

Q認知症の患者さんとうまく話せません。

ゆっくり、はっきり、短い文で話しましょう。一度にたくさんのことを言わず、一つずつ確認します。否定せず、患者さんの世界に寄り添うことが大切です。

Q患者さんに質問攻めにされて困ります。

まず「ご心配なんですね」と気持ちを受け止めましょう。答えられることは答え、分からないことは「確認してお伝えしますね」と伝えます。一人で抱え込まず、指導者に相談しましょう。

田村理沙(看護師6年目・緩和ケア病棟経験)

田村理沙(看護師6年目・緩和ケア病棟経験)

執筆者

看護学生の学習をサポートするため、実体験に基づいた情報を発信しています。

看護師免許

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