看護診断とは
看護診断は看護師が独自に判断し介入できる健康問題です:
- 医学診断:疾患を診断(医師が行う)
- 看護診断:健康問題を診断(看護師が行う)
看護師が介入することで改善・解決できる問題を特定します。
NANDAとは
NANDA(北米看護診断協会)は看護診断を標準化した分類体系です:
- 世界共通の看護診断ラベル
- 定義、診断指標、関連因子が明確
- 定期的に改訂される
看護診断の構成要素
- 診断ラベル:看護診断の名称
- 定義:その診断が何を意味するか
- 診断指標:その診断があることを示すサイン
- 関連因子:問題を引き起こしている要因
- 危険因子:リスク状態の場合の要因
看護診断の立て方
ステップ1:情報収集
- 患者さんから聞き取り
- カルテから情報収集
- 観察から得た情報
- 家族からの情報
ステップ2:アセスメント
- 情報を整理・分析
- 正常と異常を判断
- なぜそうなっているか考察
ステップ3:看護問題の抽出
- アセスメントから問題を特定
- 看護介入で解決できる問題か確認
- NANDAの診断ラベルに当てはめる
ステップ4:看護診断の記述
以下の形式で記述します:
診断ラベル + 関連因子 + 診断指標
例:「非効果的気道浄化(関連因子:喀痰の粘稠度上昇、診断指標:湿性咳嗽、喀痰喀出困難)」
よく使う看護診断一覧
呼吸器系
- 非効果的気道浄化:気道から分泌物を除去できない
- ガス交換障害:酸素と二酸化炭素の交換が障害
- 非効果的呼吸パターン:呼吸が不十分
循環器系
- 心拍出量減少:心臓のポンプ機能低下
- 非効果的末梢組織灌流:末梢の血流低下
- 体液量過剰:体内の水分過剰
栄養・代謝
- 栄養摂取バランス異常:必要量以下
- 嚥下障害:飲み込みの障害
- 体液量不足:脱水
排泄
- 便秘
- 下痢
- 排尿障害
活動・休息
- 活動耐性低下:活動に耐えられない
- 睡眠パターン混乱:睡眠の問題
- セルフケア不足:清潔、更衣、排泄など
皮膚・組織
- 皮膚統合性障害:皮膚の損傷
- 皮膚統合性障害リスク状態:褥瘡リスク
- 組織統合性障害:組織の損傷
認知・知覚
- 急性疼痛:突然の痛み
- 慢性疼痛:長期間の痛み
- 急性混乱:せん妄
心理・社会
- 不安
- 恐怖
- 悲嘆
- 社会的孤立
リスク状態
- 転倒リスク状態
- 感染リスク状態
- 出血リスク状態
- 誤嚥リスク状態