実習レポートの種類
看護実習では、様々な種類のレポートを書く機会があります:
- 事前学習レポート:実習前に疾患や看護について調べる
- 日々の振り返りレポート:毎日の学びを記録
- 事例レポート:受け持ち患者さんの看護過程
- 最終レポート:実習全体の振り返り
それぞれの書き方のポイントを解説します。
事前学習レポートの書き方
目的
実習に臨む前に、必要な知識を整理し、予習しておくためのレポートです。
構成例
- 疾患の病態生理:原因、メカニズム、症状
- 治療法:薬物療法、手術、リハビリなど
- 看護のポイント:観察項目、ケア、注意点
- 参考文献:教科書、論文など
書き方のコツ
- 教科書だけでなく、最新のガイドラインも参照
- 実習で使えるよう、観察項目を具体的に
- 自分の言葉でまとめる(コピペ厳禁)
日々の振り返りレポートの書き方
構成例
- 今日の目標:何を学ぼうとしたか
- 実施したこと:具体的な行動
- 学んだこと・気づき:考察
- 明日の目標:次に活かすこと
具体例
【今日の目標】
清拭を通じて、患者さんとコミュニケーションを図りながら皮膚の状態を観察する。
【実施したこと】
A氏(70代、脳梗塞)の清拭を実施した。顔→上肢→胸部→腹部→背部→下肢の順に行い、皮膚の状態を観察しながらタオルで拭いた。「気持ちいい」と言ってくださり、会話も弾んだ。仙骨部に発赤を発見し、指導者に報告した。
【学んだこと・気づき】
清拭は単なる清潔保持だけでなく、皮膚の観察やコミュニケーションの機会にもなることを学んだ。A氏は普段あまり話さない方だが、清拭中は「昔は農業をしていた」など、生活歴を話してくださった。日常のケアを通じて信頼関係を築くことの大切さを実感した。また、臥床中の患者さんには褥瘡のリスクがあることを再認識し、予防のために体位変換の重要性を学んだ。
【明日の目標】
褥瘡予防について学習し、体位変換の際に除圧のポイントを意識して実施する。
書き方のコツ
- 具体的に書く:「勉強になった」ではなく、何がどう勉強になったか
- 考察を入れる:事実の羅列ではなく、自分の考えを
- 次につなげる:学びを明日に活かす視点
事例レポート(看護過程)の書き方
構成
- 患者紹介:基本情報、疾患、入院経過
- 情報収集:S情報、O情報
- アセスメント:ゴードンの11の機能的健康パターンなど
- 看護診断:問題の明確化
- 看護計画:目標と具体的な介入
- 実施・評価:行ったことと結果
- 考察:学びと課題
詳しくは、看護過程の書き方を参照してください。
患者紹介の書き方
【患者紹介】
A氏、70代男性。診断名:脳梗塞(左中大脳動脈領域)。X年X月X日、自宅で右半身の脱力を自覚し、救急搬送。t-PA療法施行後、回復期リハビリ病棟に転棟。現在、右片麻痺(Brunnstrom stage 上肢III、下肢IV)、軽度の失語症あり。ADLは車椅子移乗に一部介助を要する。リハビリへの意欲は高く、「早く家に帰りたい」と話されている。
考察の書き方
考察では以下の点を含めましょう:
- この患者さんから学んだこと
- うまくいったこと、うまくいかなかったこと
- 今後の課題
- 自分の看護観の変化