実習目標の重要性
看護実習において目標設定は学びの方向性を決める重要なものです:
- 学習の指針:何を学ぶか明確になる
- 成長の実感:達成度が分かる
- 指導者との共有:指導を受けやすくなる
- 記録の質向上:振り返りがしやすくなる
良い目標の条件(SMART)
S:Specific(具体的)
「頑張る」「努力する」ではなく、具体的な行動を書く。
- ×「コミュニケーションを頑張る」
- ○「朝の挨拶時に患者さんの表情を観察する」
M:Measurable(測定可能)
達成したかどうか判断できる形で書く。
- ×「たくさん観察する」
- ○「バイタル測定時に5つの観察項目を確認する」
A:Achievable(達成可能)
その日に実現できるレベルで設定する。
- ×「全ての看護技術を習得する」
- ○「清拭の手順を確認しながら実施する」
R:Relevant(関連性)
実習の目的や患者さんのケアに関連している。
- ×「教科書を読む」
- ○「受け持ち患者の疾患について理解を深める」
T:Time-bound(期限)
いつまでに達成するか明確にする。
- ×「いつか清拭をする」
- ○「本日の午前中に清拭を実施する」
目標の種類
実習全体の目標
実習期間を通して達成したい大きな目標:
- 領域の特徴を理解する
- 基本的な看護技術を実践する
- 患者さんとの信頼関係を築く
- 看護過程を展開する
週間目標
1週間で達成したい目標:
- 受け持ち患者の全体像を把握する
- 日常生活援助を自立して行う
- 看護計画を立案・実施・評価する
日々の行動目標
その日に達成する具体的な目標:
- 午前のバイタル測定時に○○を観察する
- 清拭時に皮膚の状態を確認する
- 患者さんに退院後の生活について質問する
目標の立て方の手順
ステップ1:前日の振り返り
- できたこと、できなかったことを確認
- 新たに気づいた課題を抽出
- 患者さんの状態変化を確認
ステップ2:翌日の予定確認
- 実施予定のケア
- 検査、処置の予定
- カンファレンス、指導の予定
ステップ3:目標の設定
- 技術面の目標
- 知識面の目標
- 態度・コミュニケーション面の目標
ステップ4:具体化
- いつ、誰に、何を、どのようにを明確に
- 達成基準を設定