SOAPとは
SOAPは問題解決型の看護記録形式です:
- S(Subjective):主観的情報
- O(Objective):客観的情報
- A(Assessment):アセスメント
- P(Plan):計画
この形式で書くことで、情報が整理され、他のスタッフにも伝わりやすくなります。
S(主観的情報)の書き方
Sに書く内容
- 患者さんが話した言葉
- 訴え、症状の表現
- 気持ち、感情
- 家族からの情報
書き方のポイント
- 「」で囲む:患者さんの言葉をそのまま記載
- 簡潔に:要点を絞る
- 主語を明確に:誰の発言か分かるように
S の例文
- 「昨夜は痛くて3回目が覚めました」
- 「少し食欲が出てきました」
- 「退院後の生活が不安です」
- 「熱っぽい感じがします」
- 家族より「夜中に何度も起きていた」との情報あり
NGな書き方
- ×「患者は痛いと言っていた」→ ○「痛いです」
- ×「食欲がないようだ」→ ○「食べたくない」
O(客観的情報)の書き方
Oに書く内容
- バイタルサイン
- 観察した事実
- 検査データ
- 測定値
- 行った処置・ケア
書き方のポイント
- 数値で表す:具体的に
- 事実のみ:解釈を入れない
- 観察したことを具体的に
O の例文
- BT 37.2℃、P 78/分、BP 124/76mmHg、SpO2 98%
- 顔色良好、表情穏やか
- 創部発赤なし、浸出液少量
- 昼食 主食10割、副食8割摂取
- 歩行時ふらつきなし、自立歩行可能
- 排尿5回/日、排便1回/日(普通便)
NGな書き方
- ×「熱がある」→ ○「BT 38.2℃」
- ×「食事を少し食べた」→ ○「主食5割摂取」
- ×「元気そう」→ ○「表情明るく、自発的な発言あり」
A(アセスメント)の書き方
Aに書く内容
- SとOの情報の分析・解釈
- なぜそうなっているのかの考察
- 今後の予測
- 看護問題の評価
書き方のポイント
- 根拠を示す:SとOを踏まえて
- 知識と結びつける:なぜそう考えるか
- 今後の見通し:改善傾向か、悪化傾向か
アセスメントの思考プロセス
- SとOの情報を確認
- 正常・異常を判断
- なぜそうなっているか考える
- 今後どうなるか予測
- 看護の方向性を考える
A の例文
- 「BT 37.2℃と微熱があり、創部の発赤もないことから、術後の炎症反応と考えられる。明日以降、解熱傾向であれば問題ないと思われる」
- 「昼食摂取量が8割に改善しており、嘔気の訴えもないことから、消化器症状は軽減傾向にあると考えられる」
- 「夜間の中途覚醒が3回あり、疼痛が睡眠を妨げている可能性がある。鎮痛剤の効果を確認する必要がある」
- 「退院後の生活について不安の訴えがあり、具体的な指導が必要と考えられる」
よく使う表現
- 「〜と考えられる」
- 「〜の可能性がある」
- 「〜傾向にある」
- 「〜が示唆される」
- 「〜の影響と思われる」