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バイタルサイン正常値まとめ|看護学生必須の基準値一覧

田中裕子(看護師8年目・ICU経験)

田中裕子(看護師8年目・ICU経験)

バイタルサインとは

バイタルサイン(Vital Signs)は生命徴候とも呼ばれ、生命を維持するための基本的な指標です:

  • 体温(BT:Body Temperature)
  • 脈拍(P:Pulse)
  • 呼吸(R:Respiration)
  • 血圧(BP:Blood Pressure)
  • SpO2(経皮的動脈血酸素飽和度)

これらは患者さんの状態を把握する最も基本的な情報です。

成人の正常値一覧

項目正常値単位
体温36.0〜37.0
脈拍60〜100回/分
呼吸数12〜20回/分
収縮期血圧90〜140mmHg
拡張期血圧60〜90mmHg
SpO296〜100%

体温(BT)

正常値

  • 成人:36.0〜37.0℃
  • 高齢者:35.5〜36.5℃(やや低め)
  • 小児:36.5〜37.5℃(やや高め)

測定部位と差

  • 腋窩(わきの下):36.0〜37.0℃
  • 口腔:腋窩より0.2〜0.5℃高い
  • 直腸:腋窩より0.5〜1.0℃高い
  • 鼓膜:深部体温に近い

異常値

  • 発熱:37.5℃以上
  • 微熱:37.0〜37.4℃
  • 高熱:38.0℃以上
  • 低体温:35.0℃以下

変動要因

  • 日内変動(朝低く、夕方高い)
  • 運動、食事後
  • 月経周期(排卵後に上昇)
  • 感染症、炎症

脈拍(P)

正常値

  • 成人:60〜100回/分
  • 新生児:120〜160回/分
  • 乳児:100〜140回/分
  • 幼児:90〜120回/分
  • 学童:80〜100回/分
  • 高齢者:60〜80回/分

異常値

  • 頻脈:100回/分以上
  • 徐脈:60回/分未満

観察ポイント

  • 回数:1分間の拍動数
  • リズム:規則的か不規則か
  • 強さ:強い、弱い、触れにくい
  • 緊張:硬い、柔らかい

変動要因

  • 運動、発熱、痛み、不安
  • 薬剤(β遮断薬など)
  • 疾患(甲状腺機能異常など)

呼吸(R)

正常値

  • 成人:12〜20回/分
  • 新生児:40〜50回/分
  • 乳児:30〜40回/分
  • 幼児:20〜30回/分
  • 学童:18〜25回/分

異常値

  • 頻呼吸:25回/分以上(成人)
  • 徐呼吸:12回/分未満(成人)
  • 無呼吸:呼吸停止

観察ポイント

  • 回数:1分間の呼吸数
  • 深さ:浅い、深い
  • リズム:規則的か不規則か
  • 呼吸音:異常音の有無
  • 呼吸パターン:チェーンストークス呼吸、クスマウル呼吸など

変動要因

  • 運動、発熱、痛み、不安
  • 呼吸器疾患
  • 代謝性アシドーシス

血圧(BP)

正常値(成人)

  • 収縮期血圧(上の血圧):90〜140 mmHg
  • 拡張期血圧(下の血圧):60〜90 mmHg

血圧の分類(日本高血圧学会)

分類収縮期血圧拡張期血圧
正常血圧120未満かつ 80未満
正常高値血圧120〜129かつ 80未満
高値血圧130〜139かつ/または 80〜89
I度高血圧140〜159かつ/または 90〜99
II度高血圧160〜179かつ/または 100〜109
III度高血圧180以上かつ/または 110以上

低血圧

  • 収縮期血圧:90 mmHg未満
  • または拡張期血圧:60 mmHg未満

年齢による変化

  • 新生児:60〜90/40〜60 mmHg
  • 乳児:80〜100/50〜70 mmHg
  • 幼児:90〜110/60〜75 mmHg
  • 学童:100〜120/60〜80 mmHg
  • 高齢者:やや高くなる傾向

変動要因

  • 運動、食事、排泄
  • 体位(起立時に低下)
  • 精神的ストレス
  • 日内変動(朝低く、日中高い)

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SpO2(経皮的動脈血酸素飽和度)

正常値

  • 成人:96〜100%
  • 高齢者:95%以上

異常値

  • 90〜95%:要注意、酸素投与を検討
  • 90%未満:呼吸不全、緊急対応が必要

測定時の注意

  • マニキュア、汚れで測定できない
  • 末梢循環不全で正確に測れない
  • 動きがあると測定誤差
  • CO中毒では高値を示す(注意)

小児の正常値まとめ

年齢脈拍(/分)呼吸数(/分)血圧(mmHg)
新生児120〜16040〜5060〜90/40〜60
乳児100〜14030〜4080〜100/50〜70
幼児90〜12020〜3090〜110/60〜75
学童80〜10018〜25100〜120/60〜80

覚え方:年齢が上がるほど、脈拍・呼吸数は減少し、血圧は上昇する

バイタルサイン測定の注意点

測定前

  • 安静にしてから測定(5分以上)
  • 運動後、食後、入浴後は避ける
  • 排泄を済ませてから

測定時

  • 同じ条件で測定(時間帯、体位)
  • 正確な手技で測定
  • 患者さんに声をかける

測定後

  • 前回値と比較
  • 異常値は再測定
  • 記録と報告

異常時の対応

発熱時

  • クーリング(腋窩、鼠径部)
  • 水分補給
  • 医師への報告

血圧異常時

  • 高血圧:安静、医師へ報告
  • 低血圧:臥床、下肢挙上、医師へ報告

SpO2低下時

  • 酸素投与(医師の指示)
  • 体位の調整
  • 緊急時は応援を呼ぶ

国試対策のポイント

  • 成人の正常値:まず成人を完璧に
  • 小児の特徴:脈拍・呼吸多い、血圧低い
  • 高齢者の特徴:変動しやすい
  • 異常値の原因:なぜ上昇・低下するか理解

まとめ

バイタルサインの正常値:

  1. 体温:36.0〜37.0℃
  2. 脈拍:60〜100回/分
  3. 呼吸数:12〜20回/分
  4. 血圧:90〜140/60〜90 mmHg
  5. SpO2:96〜100%

これらの正常値は必修問題で頻出です。確実に覚えて、実習でも活用しましょう。

バイタル測定の手技はバイタルサイン測定の手順を参照してください。

よくある質問

Qバイタルサインの正常値は国試で出ますか?

はい、必修問題で頻出です。血圧、脈拍、体温、呼吸数、SpO2の正常値は必ず覚えておきましょう。特に成人の正常値は確実に押さえてください。

Q年齢によって正常値は違いますか?

はい、年齢によって正常値は異なります。特に小児と高齢者は成人と異なるため、注意が必要です。新生児や乳児は脈拍・呼吸数が多く、血圧は低いです。

Q正常値から外れていたら必ず異常ですか?

必ずしも異常とは限りません。その人の普段の値(ベースライン)や、測定時の状況(運動後、緊張など)を考慮する必要があります。いつもと比べてどうかが重要です。

Qバイタルサインの覚え方のコツはありますか?

語呂合わせや表にまとめて覚える方法が効果的です。実習で毎日測定することで、自然と覚えられます。特に成人の正常値を基準に、小児は高め・多め、高齢者は変動しやすい、と覚えましょう。

田中裕子(看護師8年目・ICU経験)

田中裕子(看護師8年目・ICU経験)

執筆者

看護学生の学習をサポートするため、実体験に基づいた情報を発信しています。

看護師免許

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