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実習中のミスへの対処法|インシデント発生時の対応と立ち直り方

中村香織(看護師14年目・実習指導者)

中村香織(看護師14年目・実習指導者)

実習でのミスとは

実習中に起こりうるミスには様々なものがあります:

  • バイタル測定の値の誤り
  • 患者さんの情報の取り違え
  • ケアの手順ミス
  • 物品の破損
  • 報告・連絡の漏れ
  • 患者さんへの不適切な対応

学生のうちにミスを経験し、適切に対処することを学ぶことは、将来の看護師としての成長につながります。

ミスが起きたときの対応

ステップ1:落ち着く

  • 深呼吸をして冷静になる
  • パニックにならない
  • 状況を正確に把握する

ステップ2:患者さんの安全確認

  • 患者さんに影響がないか確認
  • 異常があればすぐに対応
  • 患者さんの状態を観察

ステップ3:すぐに報告

  • 指導者にすぐに報告
  • 隠さない、一人で対処しない
  • 正直に、事実を伝える

報告の仕方

5W1Hで報告:

  • いつ(When):何時頃に
  • どこで(Where):どの場所で
  • 誰が(Who):誰に対して
  • 何を(What):何が起きたか
  • なぜ(Why):原因(分かれば)
  • どのように(How):どう対応したか

報告の例

「すみません、報告があります。先ほど10時頃、○○さんのバイタル測定をした際、血圧の値を記録し間違えてしまいました。正しくは140/85mmHgでしたが、130/85mmHgと記録していました。今確認して気づきました。」

やってはいけないこと

絶対NG行動

  • 隠す:後で発覚すると信頼を失う
  • 嘘をつく:事実を歪めない
  • 一人で対処しようとする:被害が拡大する可能性
  • 言い訳をする:まず事実を報告
  • 他人のせいにする:自分の行動に責任を持つ

報告後の対応

指導を受ける

  • 指導者の話をしっかり聞く
  • 素直に受け止める
  • 分からないことは質問する
  • 必要な対応を行う

振り返りを行う

  • 何が起きたか:事実を整理
  • なぜ起きたか:原因を分析
  • どうすれば防げたか:対策を考える
  • 学んだこと:教訓をまとめる

振り返りシートの例

項目内容
発生日時○月○日 ○時頃
発生場所○○病棟 ○号室
何が起きたかバイタル測定値の記録間違い
原因メモを取らずに記憶に頼った
対策測定後すぐにメモを取る
学んだこと確認の大切さ、記録の正確性

ミスからの立ち直り方

気持ちの整理

  • 落ち込むのは自然なこと:自分を責めすぎない
  • 誰でもミスはする:完璧な人はいない
  • 大切なのは次に活かすこと

具体的な立ち直り方

  1. 振り返りを終えたら区切りをつける:いつまでも引きずらない
  2. 次の行動に集中する:前を向く
  3. 人に話を聞いてもらう:友人、教員に
  4. 体を休める:睡眠、リフレッシュ
  5. 小さな成功体験を積む:自信を取り戻す

辛いときの対処法

  • 信頼できる人に話す
  • 日記に気持ちを書く
  • 体を動かす
  • 好きなことをする時間を作る
  • 睡眠をしっかりとる

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ミスを防ぐための対策

事前準備

  • 手順を確認してから行う
  • 必要物品を揃える
  • 分からないことは事前に聞く
  • シミュレーションしておく

実施時の注意

  • 確認を徹底:ダブルチェック
  • 焦らない:時間に余裕を持つ
  • メモを取る:記憶に頼らない
  • 不安なときは聞く:勝手に判断しない

体調管理

  • 睡眠を十分にとる
  • 食事をしっかり摂る
  • 体調が悪いときは申告する

指導者との関係

ミス後の接し方

  • 避けない、逃げない
  • 普通に接する
  • 指導を素直に受ける
  • 改善の姿勢を見せる

指導者の視点

指導者は学生のミスを想定しています:

  • ミスすることは想定内
  • 大切なのは報告できること
  • 同じミスを繰り返さないこと
  • 学ぶ姿勢があるかどうか

よくあるミスと対策

バイタル測定のミス

対策

  • 測定後すぐにメモ
  • 異常値は再測定
  • 正常値を覚えておく

患者さんの取り違え

対策

  • 必ず名前を確認
  • リストバンドを確認
  • 患者さん自身に名乗ってもらう

報告・連絡の漏れ

対策

  • メモを取る習慣
  • 報告のタイミングを決める
  • チェックリストを活用

手順のミス

対策

  • 事前に手順を確認
  • 手順書を持参
  • 不安なときは聞く

先輩からのメッセージ

  • 「私も学生時代、たくさんミスしました。大事なのは次に活かすこと」
  • 「報告できる学生は信頼できます。隠す方が問題」
  • 「ミスをした経験が、患者さんの安全を守る看護師にしてくれます」
  • 「落ち込んでもいい、でも前を向いて」

まとめ

実習中のミスへの対処のポイント:

  1. すぐに報告:隠さない、正直に
  2. 振り返り:原因分析と対策
  3. 立ち直る:区切りをつけて前を向く
  4. 予防:確認の徹底、焦らない
  5. 成長につなげる:ミスは学びの機会

ミスは辛い経験ですが、乗り越えることで成長できます。一人で抱え込まず、周りの人に頼りながら実習を乗り越えましょう。

実習全般については実習を乗り越えるコツも参考にしてください。

よくある質問

Q実習でミスをしてしまいました。どうすればいいですか?

まず落ち着いて、患者さんの安全を確認してください。その後、すぐに指導者に報告しましょう。隠したり、一人で対処しようとしないことが大切です。正直に報告することで、適切な対応ができます。

Qミスを報告するのが怖いです。

報告することは勇気がいりますが、隠すことの方がはるかに問題です。指導者は学生がミスをすることを想定しています。早く報告することで被害を最小限にでき、あなた自身も学びになります。

Qミスした後、実習に行くのが辛いです。

辛い気持ちは当然です。でも、ミスを経験して成長しない看護師はいません。大切なのは同じミスを繰り返さないこと。振り返りをしっかり行い、次に活かしましょう。辛いときは教員や友人に話を聞いてもらうことも大切です。

Qミスをしないためにはどうすればいいですか?

完全にミスをなくすことは難しいですが、確認を徹底すること、分からないことは聞くこと、焦らないことが大切です。また、体調管理も重要です。睡眠不足や疲労はミスの原因になります。

中村香織(看護師14年目・実習指導者)

中村香織(看護師14年目・実習指導者)

執筆者

看護学生の学習をサポートするため、実体験に基づいた情報を発信しています。

看護師免許

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